Back Disease股関節疾患

発育性股関節形成不全

先天性股関節脱臼という言葉をお聞きしたしたことのある方もいらっしゃると思いますが、最近ではこちらの呼び名を使います。
股関節の形の発育が不十分という意味で、現在は乳児健診時の診察項目の一つになっております。
世界的に見るとアジア地域は多めで、日本も以前は出生数の2%近くの方がこの病気と診断されていました。しかし現在は減少し0.1%以下となりました。
症状は赤ちゃんが歩き始めた時に跛行(はこう)がみられることで発見されます。
成人女性の場合はレントゲン撮影での評価ができますので、気になる方はご相談ください。

発育性股関節形成不全

変形性股関節症

発育性股関節形成不全や臼蓋形成不全、原因の特定できない特発性の変性からくるものがほとんどを占めます。
症状は股関節の疼痛、歩行障害で初期の症状は立ち上がり時の股関節痛で、進行すると靴下を履くことが困難であったり、長時間の立位、座位での違和感、疼痛。
階段の上り下りでの疼痛が出現します。

変形性股関節症

臼蓋形成不全

股関節は骨盤と大腿骨の骨頭でできています。
臼蓋とは骨盤にある大腿骨の骨頭(丸いマッチ棒の頭のような骨)を受け止めるための凹みのことを指し、この部分が浅いことを形成不全と言います。
乳児期と成人では少々異なる意味を持ちます。
乳児期ではレントゲンや超音波画像での股関節の読影所見の言葉として使われるものですので、股関節が痛くなるような症状はありません。
この時期の形成不全=脱臼に繋がらないことも今ではわかってきました。
成人の臼蓋形成不全は将来、変形性股関節症となる可能性がありますので股関節痛、開排制限、可動時痛などがありましたらご相談ください。

臼蓋形成不全

鼠径部痛症候群
グロインペイン症候群

運動時やその後の股関節周辺の疼痛で下腹部、鼠径部、内股に出やすくサッカー選手はとくになりやすいです。
体幹と股関節との柔軟性の低下、筋力低下、下肢の使用状況等発生するきっかけは複雑で長期化します。
予防も大切ですのでご相談ください。

鼠径部痛症候群 グロインペイン症候群

大腿骨頸部骨折

高齢者の転倒や事故により股関節の強い痛みがあり立てなくなります。
骨粗しょう症が原因となることが多く、足がもつれた瞬間や椅子の高さから尻もちをつくくらいでも発生します。
膝を持ち上げただけでも痛みは強く、このような強い痛みがある場合は無理に動かさず救急車をお呼びいただく必要があります。

大腿骨頸部骨折
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